「不安だったこと、安心したこと、療育室つばさはこんな所」
笠島:通所事業所のような、常に医師がいない環境だと、看護師である限り不安は付きまとう。でも、入職して保育士や児童指導員、看護師の動きを見て、ここでの目的は治療ではない。そう思えたことで、不安は解消していきました。治癒、回復が必要な子どもたちではなくて、遊びを通して発達し、社会性を高めるという小さな生活者なんだと。私の場合、勤務初日に原島さんが付いてくれて、子どもたちにとって看護師は医療ケアをしてくれる人ではなく遊んでくれる人。その中で、痰が詰まったり、お腹が空いたりした時にひょっこり看護師になる。そう話してくれていたのを今も良く覚えていますよ。
原島:そうですね、私も付いてくれた先輩の看護師さんがいつも笑顔でいるから、ふとこの仕事を楽しむ秘訣を聞いたことがあるんです。そしたら、その日によって違う子どもの機嫌や欲求。それらを遊ぶことを通して理解すると、途中で入ってくる医療行為も当然変化してくる。以前は出来なかったことでも、次に会った時には出来るようになっている。医療行為を通じて子どもの成長を見て取れるなんて、この仕事の醍醐味でしょ。なんて話していました。
笠島:病院勤務の時は、退勤すると「やっと何事も無く終わったぁ」って、また次の日にやってくるであろう怒涛の一日に備えて寄り道せずに帰らなきゃ、と余裕の無い日々でした。でも今は、帰り道に公園で遊ぶ小学生たちを見て「よし!明日は今日とは違うアプローチをしてみよう」なんて、もう子どもに会いたくなってる自分がいる。ひょっとしたらニヤニヤしているかも笑
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