地域の皆さまへ:統合保育の取り組み
FLAP YARD(療育室つばさ)では、統合保育に取り組んでいます。
統合保育とは、障がいのある子どもと、ない子どもが一緒に遊ぶという活動です。
1970年頃から日本でも活動が始まっていて、今日までに学者や専門家による考察が多数の論文として公表されています。民間の事業者が独自に行う場合と市区町村がモデルとなる保育事業所を指定して行う場合もあるようです。
現在の保育所の事情から、ほとんどは知的・発達障がい児が一般保育所に通園するというものですが、身体的な障がいが重度であるほど人員的な面から実施が難しいといった状況をよく耳にします。統合保育は、単に障がいの有無に関わらず一緒に遊ばせるというものではなく、保育所の職員さんや専門機関職員・学校関係者を交えた支援も統合的に行う必要がありますが、支援技法として未だ確立されていないのが実態です。
FLAP YARDでは早くから統合保育に取り組むことで、障がいのある子どもと、ない子ども双方の成長に寄与し、我々FLAP YARDの職員と保育所の皆さんそれぞれが学び合う真の統合保育を目指したいと考えています。
ご興味をお持ちの方、ご協力いただける方はぜひFLAP YARDと一緒に統合保育に取り組みましょう。
以下、簡単にではありますが、統合保育のメリット・デメリットとこれまでFLAP YARD(療育室つばさ)の統合保育にご協力いただいた保育園の皆さんへのインタビューをまとめましたので、参考までにご覧ください。
< メリット >
障がい児が、元気に動く子どもと同じ行動を取ろうとすることで身体的な機能が自然に向上する。集団行動には規律があるため、協調性が身に付く。障がいのない子どもが、思いやりを持ち、偏見を持たないようになる。
< デメリット >
自閉傾向が強い障がい児は、集団活動の場合はストレスを強く感じることがある。障がいのない子どもが、身体的な見た目の違いを口に出したり、逃げたりすることで障がい児本人が苦しむこともある。
統合保育を行なってくださった、
おひさま保育園の伊藤美和園長にインタビューを行いました。
“園の子ども、つばさの子ども双方の笑顔を見て、園の子が楽しめることは、障がいがあろうとなかろうと、みんな普通に楽しめることだと気づいた。(インタビューより抜粋)”
統合保育を行なってくださった、
なかよし保育園の先生にインタビューを行いました。
"同じ目線・位置で遊ぶということは日々の保育でやらなければならないことだと改めて気づき、違う楽しみ方の発見や遊びの広がりの重要性を感じました。統合保育での経験が、園の保育の中でも活かせるという発見は大きいものでした。"